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  [相続]の基礎知識

解説 解説編
 

Q.20(特別受益〔遺産の生前贈与と同視しうるような贈与の扱い〕について)

父が他界しました。

相続人は,母と私と姉と兄の4人です。

相続の話になったところ,姉と兄は法定相続分通り,母が2分の1,自分達兄弟3人は各々6分の1ずつで分ければよいではないかと主張してきました。

母は,姉と兄の主張通りで構わないと言っています。

ただ,私からすれば,姉は結婚の際に結納金やら嫁入道具,挙式費用,結婚後のマンションの頭金等,これまでに相当父からはお金を出してもらってますし,兄は大学も東京の私大に行かせてもらい,その上海外留学までさせてもらった上に大学院にまで行かせてもらっています。

私は,地元の短大に行かせてはもらいましたが,兄ほど多額の学費を出してもらったわけでもありませんし,まだ結婚もしていませんので,姉のように結婚にかかる費用を出してもらってもいません。

そのような理由で,法定相続分で分けることになると,姉と兄に比べると,ちょっと不公平ではないかと思ってしまいます。

私は決して,姉と兄と同じようにとは言いませんが,今回の父の相続に際しては,私は姉や兄より,少し位は多く相続できるように主張できないものかと思うのですが,そういう主張はできないものでしょうか?
 
A.20

ご質問のような,婚費等や不動産の購入の頭金のような多額の現金贈与,高等教育のための学費等については,法律上,特別受益といって,相続分から差し引いて(「持戻し」といいます。)計算することが認められています。

上記のような贈与以外にも生命保険金や死亡退職金等も特別受益財産の範囲に含まれる場合があります。
これは,生前贈与や遺贈について,特別の扱いを受けた相続人は,その分を差し引いて金額を定めなければ,同一順位の相続人間において公平ではなくなるという理由から認められています。

ですから,あなたの場合も,お姉様やお兄様には特別受益があると主張されて,相続分からその分を持ち戻して計算して欲しいという主張をされることは可能です。
但し,実際に特別受益の金額をどの程度認めるかに関しては,遺産分割協議の中で計算していくことになりますので,相続人の間で話合いがつかなければ,後で説明しますが,家庭裁判所での遺産分割調停手続を取ってもらい,家庭裁判所での話合いの中で主張していかなければならないことにはなります。

お姉様とお兄様に,自分がお姉様やお兄様と比較して,これまでお父様に出してもらった金額が少ないことを話されて,大まかにこの程度の金額でよいから余分に相続させて欲しいというような主張をされることも一つの方法かと思いますが,そのような話をすることで逆に争いになる可能性も否定できません。

特別受益の話をされるに当たっては,最悪の場合,話合いでは遺産分割協議ができず,家庭裁判所での調停になることも視野に入れられた上で,その旨の話をしていただくことになるということはご理解しておいて下さい。
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