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  [相続]の基礎知識

解説 解説編
 

Q.16(遺留分〔最低限度保証される相続分〕について)

私の父が死亡しましたが,父は生前遺言書を残しておりました。

その遺言書の内容というのが,長男である兄に全財産を相続させるというもので,弟の私や,妹,母には一切財産を相続させないという内容でした。

確かに,兄は父の事業を手伝うなどして,一番父との係わり合いが深かったのは事実ですし,私は自分の好きなことをさせてもらいましたので,私が父の遺産を貰えないということはまだ納得もいきますが,父の事業を手伝ってきていた妹や母にも全く遺産を渡さないということには納得できません。

遺言がある場合には,遺言書の内容が優先されると聞きましたが,私や妹,母は,父の遺産を一切相続できないのでしょうか?
 
A.16

結論から申しますと,あなたと妹様,お母様はお父様の遺産を一部相続できます。
確かに,遺言が残されている場合,遺言書の内容が優先されますが,民法は,配偶者,第1順位と第2順位の推定相続人(被相続人が死亡した場合に相続人となると法律で規定されている方のことをいいます。)については,相続に関する期待を一定限度保証するという趣旨で遺留分([いりゅうぶん]と読みます。)という制度を定めています。

なお,第3順位の相続人である兄弟姉妹には遺留分は認められていません。
具体的には,
 
 1.直系尊属(第2順位の相続人)のみが相続人の場合,
   財産全体の3分の1
 2.それ以外の場合には,財産全体の2分の1
 
の割合については,遺留分として,たとえ,遺言書で全財産を誰かに相続(又は遺贈)させると定められていても,遺留分権者(上記の通り遺留分を請求できる権利を有する方のことです。)の請求があれば,上記の割合のうち,各々が法定相続分に当たる割合の財産を受け取ることができます。
ご質問のケースでは,遺留分の請求をされれば,お母様は財産全体の2分の1のうちの法定相続分2分の1で財産全体の4分の1,あなたと妹さんは財産全体の2分の1の法定相続分6分の1ずつ(子は,兄,弟,妹の3人のため)で,財産全体の12分の1ずつを受け取ることができます。
なお,遺留分の請求(正式には遺留分減殺請求[いりゅうぶんげんさいせいきゅう]といいます。)自体は,裁判上の請求までは必要なく,遺留分を請求するということを財産を受け取った方に伝えればよいのですが,原則として,相続の開始時又は遺留分があることを知った時から1年以内に請求しておかないと時効にかかって請求できなくなってしまいます。

そこで,後で言った言わないの紛争にならないよう,遺留分減殺請求は,配達証明付の内容証明郵便にて請求をされることをお勧めします。

但し,遺留分減殺請求をされたとしても,相続人(受遺者)が任意に遺留分相当額の財産を渡してくれない場合には,遺留分減殺請求の裁判を起こさなければなりませんので注意が必要です。
又,遺留分権者は遺留分の請求をする権利は有していますが,遺留分の請求は義務ではありませんので,あなたが遺留分を請求する必要がないと判断される場合に,妹様とお母様だけ遺留分減殺請求をして,あなただけは請求をしないということも可能です。

遺留分減殺請求の内容証明郵便の書き方については,別にお問合せ下さい。
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