安心できるシニアライフのために!相続・遺言,後見のことなら,お気軽にご相談下さい!
大阪の予防法務の専門家 大串真コ行政書士事務所です

トップページ 取扱業務内容 基本料金一覧表 事務所ご案内 お問い合わせ
 

  [相続]の基礎知識

解説 解説編
 

Q.11(一部だけ相続することができるかどうかについて)

私の父が死亡しました。

遺産としては両親が居住してきた築数十年になる古い自宅不動産程度しかありませんが,この不動産には父の事業に関する借入金の担保として銀行の抵当権が残っています。

他に,見るべき遺産はありませんが,このような場合に,事業に関する債務だけを相続放棄するということはできないでしょうか?

又,例えば,債務を完済するほどではないけれども,多少の預貯金等が別にあるような場合に,預貯金については全て債務の弁済に充てるものの,残った債務については免除してもらい,自宅不動産だけは相続するというようなこともできないものでしょうか?

母は,年金受給者で,父の債務を支払っていける状態ではなく,又,自宅は長年暮らしてきていますし,古い家でそれほどの価値も無く売却しても大した金額にはならないと思いますので,何とか売却等せず,母がこれからも住めるようにしておいてあげたいのですが,このようなことはできないでしょうか?
 
A.11

ご質問のように,長年暮らしてこられた自宅だけはお母様のために残してあげたいと思われることは,お子様の気持ちとしてはよく分ります。

ただ,相続については,原則としては相続財産一切を承認するか又は放棄するかのいずれかの方法しかなく,一部だけを相続するというのは,先に述べた限定承認の方法しかありませんので,債務だけを相続放棄するということはできません。

ですから,ご自宅の不動産を相続なさるのであれば,お父様の事業に関する債務も相続しなければならず,債権者との話合い等で債務の清算について解決できなければ,自分達で別に弁済資金を用意するか自宅を売却するなどして清算する必要が残ります。
又,ご質問のように,自宅不動産以外の相続財産についてだけというように,一部だけ限定承認をするということも,認められておりませんので,限定承認される場合には,自宅不動産も含めて全ての財産をもって清算してもらわないとなりません。

更に,自宅不動産は古い家だと言われていますが,建物の価値は年々減少していくものの,土地はそういうことは無く,いわゆるバブル期と比較すれば価格は下落しているものの,それなりの評価にはなりますので,実際には自宅不動産は売却する価値がある財産として評価されるものと思っていただく必要があると思います。
そこで,まずは専門家にご相談の上,自宅不動産に担保権を有する銀行と交渉していただき,お父様の債務について相続人全員で長期間での分割弁済等の手続が取れないかどうかを検討されてみられては如何でしょうか。

代理人として専門家に交渉をご依頼されたい場合には,弁護士を紹介します。

債権者との合意に至らず,なおかつ自宅不動産の売却代金では清算できないと判断された場合には,限定承認又は相続放棄をしてもらうことになりますが,その場合でも,最終的には,自宅は第三者に売却され,売却代金で清算をする結果となりますので,残念な結果となりますが,お母様には自宅を立ち退いていただくことにならざるを得ません。
どちらにしても,ある程度の時間がかかることが予想されますし,相続放棄に関する熟慮期間の伸張の申立(相続を承認するか放棄するかを決める3ヶ月の期間を延長してもらう申立のことです。)等も考えた上で手続を取る必要があると思われます。

早急に専門家にご相談なさることをお勧めします。
Q.11のページへ戻ります   A.10のページへ戻ります   A.12のページに移動します
 
Copyright © 2013 大串真コ行政書士事務所 All rights reserved.
by 予防法務の専門家 大串真コ行政書士事務所