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  [後見]の基礎知識

解説 解説編
 

Q.26(自分が亡くなった後のことを依頼できるかについて)

私は,夫に先立たれ,子供もいませんので,身寄りがありません。

今は,元気で生活していますが,将来のことを考えると,任意後見を誰かに依頼しておいた方が安心ではないかと思っております。

ところで,法定後見や任意後見について,色々と説明されてきた中では,いずれの制度についても,本人が亡くなった時点で,後見人等の仕事は終了し,相続人や,私のような身寄りのないものは相続財産管理人という方が選任されて,財産等はその方に引き継がれることになると説明されています。

ただ,自分が亡くなれば,当然ながら,すぐに,葬儀の段取りや病院・施設等への支払,菩提寺への永代供養の段取り等が必要となります。

子供等の相続人がいたとしても,遺産分割の話で揉めれば,すぐに段取りをしてもらえるかも分りませんし,私のような身寄りのないものであれば,管理する方を選任するまでに,そういうことは終わらせてもらいたいと思いますので,自分が亡くなった後の段取りを依頼できるような人がいないことには,安心できません。

自分が亡くなった後の支払等の事務作業を誰かに依頼することはできないものでしょうか?
 
A.26

確かに,ご質問のように,法定後見,任意後見のいずれも,本人が死亡すれば,後見人等の職務は終了し,相続人や相続財産管理人に引き継がれるものとなります。

もちろん,委任契約においては,契約終了後,権限を有する方に財産等を引き継ぐまでは,受任者において必要な処分をすることはできると法律上は定められてはいますが,A.11でも説明しましたように,特に金融機関等において,受任者である後見人等からの預金の引出し等に応じてもらえない可能性があり,本人の死後,迅速に対応ができるように事実上の段取りしておかなければならないというのが,実際のところです。
ですから,後見人等に対して,実際に支払をしてもらえるように,事前に資金を預けておいて,事実上,後見人等から支払をしてもらうというのもひとつの方法です。

但し,これについては,どの段階で,幾ら位の資金を預けるのか,又,実際に判断能力が低下した時点で,後見人等が勝手に資金を預ることができるのか等の問題が残ることになります。
そこで,もうひとつの方法として,死後の事務委任契約という契約を結ぶ方法があります。

これは,本来,委任契約は当事者の死亡によって終了するのですが,特約によって,委任者の死亡後も委任契約を終了させず,短期的な事務については,委任者の死後も委任をすることができるとされていますので,そのような特約を付けることによって,本人が死亡した後に,葬儀や永代供養に関する事務や,本人の生前に発生していた債務の支払,役所への届出,賃貸借契約や施設入所契約の解除等を依頼することができるのです。
もちろん,相続人の方がおられて,速やかに手配していただけるのであれば,このような契約は必要ありませんが,あなたのように,身寄りがないとおっしゃられる方には,信頼できる第三者に確実に依頼することができる方法となりますし,任意後見契約を結ばれるのであれば,任意後見受任者の方との間で,死後の事務委任契約を結んでおかれれば,より安心できるものとなります。

但し,死後の事務委任契約はあくまで例外的なもので,委任者の死後,短期的な事務に限って委任することができるものですので,委任者の死後,何ヶ月や何年にもわたるような長期間の事務委任はできません。
又,A.20でも説明しました「移行型」の任意後見契約の場合に,任意後見契約に併せて結ばれる事務委任契約で,この旨を定めておくことも可能です。

但し,通常,「移行型」の任意後見契約に併せた事務委任契約の場合,任意後見契約がスタートした時点で,事務委任契約が終了する旨を定めることがあり,そのような内容を定めた場合には,任意後見契約に移行すると,死後の事務委任契約の部分も終了してしまい,効力がなくなってしまいますので,契約書の条文でそのような条項を記載しないか,又は,任意後見契約に移行した場合であっても,死後の事務委任契約の部分は効力を有するものとする旨の内容を定めておかなければなければならないことには注意が必要です。
更に,あなたのように身寄りのない方であれば,問題になることは少ないと思われますが,相続人がおられる場合には,特に葬儀や永代供養に関することは,相続人の方の意思と反するようなことになってしまうと,受任者と相続人の間でのトラブルにつながってしまうことになりますので,相続人の方がおられる場合に,第三者との間で死後の事務委任契約を結ばれるのであれば,相続人の方とは事前に話し合いをして了解しておいていただくことが必要になると思って下さい。

死後の事務委任契約をご検討なさるのであれば,一度ご相談下さい。
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