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  [後見]の基礎知識

解説 解説編
 

Q.22(任意後見監督人の役割について)

私は,母との間で,以前に任意後見契約を結び,任意後見受任者となっていましたが,母の認知症が進んで保護が必要だと思うようになりましたので,任意後見監督人選任の申立てをし,先日,弁護士の方が任意後見監督人に選任されました。

これから,私は母の任意後見人として活動することになりますが,任意後見監督人の方はどのようなことをされる方で,私は,監督人の弁護士の方とどのように連絡等していけばよいのでしょうか?
 
A.22

任意後見契約は,本人の意思を尊重し,本人が依頼された方に,イザというときの保護をしてもらうもので,任意後見人は保護を受ける本人が選んでいますので,法定後見のように家庭裁判所が任意後見人を直接に監督するものではありません。

但し,任意後見人が本人の利益のためにきちんと職務を行っていることを監督することが必要であることは法定後見人等に対する監督と同様ですので,任意後見人を直接監督する立場の方として,任意後見監督人が選任されることが,任意後見をスタートさせる要件となっています。

そして,家庭裁判所は任意後見監督人を通して,間接的に任意後見人を監督することになるのです。
そこで,任意後見人となられたあなたは,法定後見人等が家庭裁判所に報告等する内容を,任意後見監督人にしてもらうことになります。

当然ですが,任意後見監督人も本人の保護のために職務を行うことになる立場ですので,法定後見人等と同様に善管注意義務と身上配慮義務を負うことになります。

そして,任意後見監督人の役割としては,定期的に任意後見人であるあなたからの報告を受け,内容を確認した上で,任意後見人が適切な後見事務を行っているかを確認しなければなりません。

もし,不適切な後見事務が発見されたり,報告がなされないような場合には,適切なものとするよう,又きちんと報告をするように任意後見人に指示をしなければなりませんし,任意後見人が適切な後見事務をせず,任意後見監督人の指示に従わない場合には,家庭裁判所に任意後見人の解任を請求することも必要となります。

また,任意後見人が解任されると,任意後見契約が終了し,本人の保護に欠けることになりますので,必要に応じて法定後見開始の申立てを検討する必要もあります。
そのように,任意後見監督人は,任意後見人からの報告を受け,直接に監督することが一番の役割です。

なお,任意後見監督人は,家庭裁判所が任意後見人に対して間接的な監督をするために,定期的に任意後見監督事務の内容を報告し,又,必要に応じて家庭裁判所からの調査や指示を受けて任意後見人を監督することになります。

又,任意後見人が病気や一時的に不在のために,後見事務を行えない状況下で,緊急の必要があるときは,任意後見人の代理権の範囲で必要な行為をすることや,任意後見人と本人との間の利益相反行為については,本人の代理人として行為することも,任意後見監督人の役割となります。
なお,あなたの場合には,家庭裁判所のほうで,弁護士の方を任意後見監督人として選任されましたが,任意後見契約を結ぶ際に,任意後見監督人の候補者を指定しておくことも可能です。

但し,任意後見監督人は家庭裁判所が一切の事情を考慮した上で適当な人物を選任するのが基本ですので,候補者を指定していたとしても,その通りにならない可能性はありますし,後見人等の欠格事由に当たる方や任意後見人に身近な任意後見人の配偶者や直系血族,兄弟姉妹は,任意後見人の監督が十分にできないおそれがありますので,任意後見監督人になれないのは法定後見の場合と同様であることには注意が必要です。
ところで,任意後見人の報酬については,当事者の合意で自由に定めることができましたが,任意後見監督人の報酬については,任意後見監督人より家庭裁判所に報酬付与の申立てをして,家庭裁判所が決定することになりますし,任意後見監督人が監督事務に必要な費用を支払った場合は,本人の財産から支払ってもらえることになるのは,後見監督人と同様です。

最後に,任意後見監督人の辞任,解任についても,後見人や後見監督人等の場合と同様ですので,A.10の説明を参考になさって下さい。
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