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  [遺言]の基礎知識

解説 解説編
 

Q.10(夫婦で一緒に遺言できるかについて)

私達夫婦は,これまで共稼ぎで生活をしてきましたので,財産というのは基本的には2人で作り上げてきたものと考えています。

ですから,私達夫婦としては,自分達が亡くなった後は,2人の子供に自分達の財産を与えたいと思っていますし,その点については,夫婦共に同じ気持ちです。

一応,私達の考えを含めて遺言書を作成しておこうと思っています。

どちらが先に亡くなっても,その時点で財産は子供等に渡そうと思っていますので,私達夫婦連名で一通の遺言書を作れば充分ではないかと思うのですが,そのような遺言は法律上可能でしょうか?
 
A.10

残念ながら,複数の方が同一の遺言書にて遺言することは,民法で禁じられておりできません。

そのため,一通の遺言書に連名で作成された遺言書は無効となります。
これは,遺言が遺言をされた方の最終意思に基づいてなされるべきものであるにも関らず,同一の遺言書内で複数の方が署名された遺言をしてしまうと,本当に遺言の内容が全員の最終意思であるか,遺言者の誰か一人だけの最終意思なのか等疑いが生じかねませんし,万一,取消や変更をすることになれば,それが全員の意思によるものか,誰か一人の意思によるものかハッキリしない可能性も出てきます。

更に共同で遺言しているのだからと,各々が自由に取消,変更をすることを制限することにもなりかねず,遺言は自由に取消,変更できるとの法律の定めにも反しかねませんので,法律上,共同遺言は禁止されているのです。

ですから,たとえ,ご夫婦お2人の意思が全く同じであったとしても,別々に遺言書を作成してもらわなければならず,連名での遺言は無効となります。
但し,例えば,一枚の用紙にご夫婦2人で順番に遺言書を書かれて,それを簡単に切り離すことができるもので,切り離せば2通の別々の遺言書になるような形で作成されているような場合には,ご夫婦別々の独立した遺言として有効になるという最高裁判所の判例がありますので,そのような遺言書の作成であれば,一枚の用紙に一緒に書くということもできないことはないとは言えます。

但し,そのような遺言は,内容が完全に独立しているかがハッキリしない等,イザというときに争いになったり,無効と扱われたりする可能性を残すことになりかねませんので,ご面倒でも,ご夫婦別々に作成されることをお勧めします。
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